弁護士野条健人の相続ブログ|大阪の相続なら、かがりび綜合法律事務所へ

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こんにちは。弁護士の野条健人です。 私はこれまで、大阪府内にお住まいの多くのご依頼者様の相続問題に携わってきました。 大阪には、全国的にも特徴的な相続の傾向があります。それは、以下の2つです。

  1. ご自宅や不動産に関するご相談が多い
  2. 昔ながらのご商売や会社を引き継ぐご相談が多い

今回のブログでは、なぜ大阪でこのような相続問題が起こりやすいのか、そして、弁護士としてどのように解決に導いてきたのかを、具体的な事例を交えてお話ししたいと思います。


なぜ大阪の相続は「不動産」と「事業承継」が鍵となるのか

大阪は、東京に次ぐ日本の経済の中心地です。 都心部には高層マンションやオフィスビルが立ち並び、郊外には長年住み継がれてきた戸建て住宅や、代々受け継がれてきた土地が多く存在します。

そのため、相続財産に占める不動産の割合が高い傾向にあります。 特に、都心部に近い土地は、路線価も高く、相続税の負担が大きくなることも珍しくありません。

また、「商都」とも呼ばれる大阪には、昔からご家族で商売をされてきた方も多くいらっしゃいます。 ご自身が立ち上げた会社や、ご両親から引き継いだ事業を、次の世代にどう引き継ぐか。 これは、会社の未来を左右する重大な決断であり、同時にご家族の将来を左右する、非常にデリケートな問題となります。


大阪の相続問題解決事例

私が実際に担当した、大阪ならではの相続問題解決事例を2つご紹介します。

解決事例1:大阪市内の「家屋敷」をめぐる兄弟の対立

大阪市内にご両親が所有していた家屋敷をめぐり、長男と長女が対立したケースです。 長男は「自分がこのまま住み続けて、両親の家屋敷を守っていきたい」と強く希望していました。 一方、長女はすでに持ち家があり、「住む予定もないので、売却して公平に現金で分けてほしい」と主張しました。

私はまず、当事者であるご兄弟、そしてご親族の皆様に、この家屋敷が持つ「金銭的な価値」と「感情的な価値」について、丁寧に説明しました。 そして、この家屋敷が建つ土地の価値を、地元の不動産鑑定士に依頼して客観的に評価しました。

その結果、長女が納得できるだけの金額を長男が代償金として支払うことで、最終的に合意に至りました。 長男は思い出の詰まった家屋敷を守ることができ、長女も公平な分配を受けることができました。

解決事例2:東大阪の「町工場」の事業承継

東大阪で長年、ご家族で町工場を経営されていたご主人が亡くなったケースです。 ご主人の遺産は、事業で使う土地と建物、そして会社の株式でした。 ご家族には、ご主人の後を継ぎたいという息子様と、別の道に進んでいる娘様がいらっしゃいました。

息子様は「会社を自分が引き継いで、父の事業を守っていきたい」と強く希望していました。 一方、娘様は「兄だけが会社を継ぐのは不公平だ。会社を売却して、現金を分けてほしい」と主張し、対立が生まれました。

私はまず、会社の財務状況を徹底的に分析し、株式の価値を正確に評価しました。 その上で、息子様が会社を承継する代わりに、娘様に代償金を支払う**「代償分割」**を提案しました。

しかし、息子様には代償金を支払うだけの現金がありませんでした。 そこで私は、息子様が会社の事業資産を担保に金融機関から融資を受け、その資金を代償金に充てることを提案しました。 この提案にご家族全員が納得し、息子様が事業を無事に承継することができました。


大阪の相続を円満に解決するために

これらの事例からもわかるように、大阪の相続では、不動産や事業承継に関する専門知識と、ご家族の想いを尊重する丁寧なヒアリングが不可欠です。

当事務所は、大阪市中央区に拠点を置き、大阪の地域の事情に精通しています。 大阪の不動産事情や、大阪ならではの事業承継の課題を深く理解しているからこそ、ご依頼者様の状況に合わせた最適な解決策を提案できるのです。

「実家の相続で揉めている」 「両親が遺した事業をどう引き継げばいいかわからない」 「何から手をつけていいのかわからない」

もし、このようなお悩みがありましたら、お一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。 私たちは、皆様の不安を少しでも和らげ、ご家族の絆を守るお手伝いをさせていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

弁護士法人かがりび綜合法律事務所 弁護士 野条 健人

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