相続の専門家が解説|知っておきたい3つの相続トラブル

相続の専門家が解説|知っておきたい3つの相続トラブル
相続は、誰にとっても避けて通れない問題です。しかし、法律的な知識がないまま進めると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。

今回は、私たちがご相談を受ける中で特に多い、知っておくべき3つの相続トラブルについて、その解決策を分かりやすく解説します。

  1. 行方不明の相続人がいるケース
    「長年連絡が取れない兄弟がいて、遺産分割協議が進められない」

遺産分割協議は、法定相続人全員の合意が必要です。もし、相続人の中に連絡先が分からない人がいる場合、協議は事実上停止してしまいます。

このような場合でも、戸籍の調査で相手方の住所を特定できれば、連絡を取ることが可能です。しかし、戸籍の調査にも限界があり、住所が特定できない場合は、不在者財産管理人を選任するなどの法的手段を講じる必要があります。

  1. 遺言書に「条件」が付いているケース
    「長男が結婚したら財産を相続させる」
    「三男が重度障害を負ったら、全財産を相続させる」

このように、遺言書に条件が付いている場合、その遺言書は有効なのでしょうか?

法律上、遺言書に条件を付すこと自体は可能です。しかし、上記のように「〜したら」という条件が不明確だと、その遺言書は無効と判断される可能性があります。

遺言書に条件を付す場合は、客観的に明確に判断できるような具体的な内容にすることが重要です。

  1. 「内縁の妻」に相続権はあるか?
    「事実婚の関係にあった夫が亡くなった。夫の遺産を相続できるか?」

内縁関係(事実婚)の夫婦には、法律上の夫婦のような相続権はありません。したがって、遺言書がない限り、内縁の妻が夫の財産を相続することはできません。

内縁の妻が夫の財産を取得するためには、遺言書を作成してもらう、あるいは死因贈与契約を結んでおくなどの生前対策が必要です。

トラブルになる前に、専門家へご相談を
これらのトラブルは、いずれも法的な知識がないと解決が難しい問題です。ご自身だけで対応しようとすると、かえって事態が悪化してしまう可能性があります。

遺産相続に関するお悩みや疑問は、お一人で抱え込まず、私たち専門家にご相談ください。

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